遺言書とは少し異なりますが、
財産管理のほかにも、介護のことや終末期のことなど、
考えておかなければならないことはあります。
どこで最期を迎えたいかなど、希望があれば、きちんと文章にしておきましょう。
在宅、高齢者施設、ホスピス、緩和ケア病棟など、病院以外にも選択肢はあります。
家族に話しておくだけでは、相手がきちんと覚えていなかったり、
解釈が間違っていることもありえますので、
エンディングノートを用意することをオススメします。
エンディングノートの作成方法に決まりはありません。
一般的なノートや手帳に書き込んでも構いませんし、
市販されている、エンディングノートを使用することもできます。
手書きでは面倒だったり、字に自信がないと言う人は、
パソコンを使って作成し、データとして遺しておいても良いでしょう。
ただ、エンディングノートは最終的には家族の目に触れなければ意味がありませんから、
自分が亡くなった後に、家族に発見できる場所に保管しておく必要はあります。
延命治療について
医療の発達により、親族が脳死状態になり
長期間の延命措置を受けた後に亡くなったという人も増えています。
そのためか、自分のときは脳死状態になったら尊厳死をしたいという人も増えています。
もし、無用な延命治療は拒否したい場合は、その旨をエンディングノートに書いておきましょう。
献体
遺体を医学の勉強のために役立てるべく無条件、無報酬で提供する献体を望む場合は、
生前から大学や献体協会に登録しておく必要があります。
遺体は24時間以内に遺族が引き渡し、医学の勉強のために役立てられた後、
献体先で火葬され、数年後に遺族の元へ戻ります。
臓器提供
臓器提供を希望する人は、いわゆるドナーカードにその旨を記入し、常時携帯します。
最近では健康保険証に意思表示の欄をもうけていることもあります。