長い闘病の末、暮れに父親が亡くなりました。
しばらくして父の金庫の中から不動産の権利証などと一緒に、
自分で書いた遺言書(自筆証書遺言)が見つかりました。
茶封筒に収められて封がしてあり、体裁はちゃんとしたもので、
何か本を参考にしたか、専門家のアドバイスを受けながら作ったのではないかと思います。
封筒の後ろ側に父親の筆跡で、封筒を開けずに家庭裁判所で検認手続をとれと書いてありました。
自筆証書遺言の検認手続についてネットで調べ、家庭裁判所に相談に行きました。
家庭裁判所では書記官が親切に話を聞いてくれて、必要書類も教えてくれました。
提出する検認申立書も素人向けに作られた簡単なものが裁判所に準備されています。
関係者の住所・氏名等のほかはチェックボックスにチェックすれば完成できるようになっています。
地域によって様式に違いがあるかもしれませんが、
うちの場合は封筒を開けてしまったかどうかもチェックするようになってました。
申立書には印紙を貼り、返信用切手も買っておきます。
続いて申立書に添付する必要書類ですが、これは戸籍謄本だけでした。
父の生まれてから死亡するまでの戸籍謄本全部と相続人全員の現在の戸籍謄本です。
ネットで調べた時は住民票を要求する家庭裁判所もあるようでしたが、こちらの裁判所では必要なかったです。
父の場合は私が住んでいる市の役所で生まれてから死亡するまでの戸籍を揃えることが出来ました。
戸籍をあちこち移動してる人の場合は、専門家にお願いしなければならないかもしれません。
相続人の数も少ないため、相続人の戸籍も簡単に集めることが出来ました。
必須の書類ではありませんが、その他にもう一つ書類を作りました。
書記官から教えてもらいましたが、戸籍の原本を返して欲しいという書類です。
これはネットに様式を公開してる人がいたので、それをそのままパクらせていただき作成しました。
戸籍のコピーも一応取りました(これは自分で準備すべきか家裁で準備すべきかよく分からなかったですが)。
日曜日に作業を終え、家庭裁判所に郵送。届いたと思われるタイミングで電話がありました。
そこで打ち合わせて決定した日に遺言書を持ち、家庭裁判所に出かけて行きました。
他の相続人は忙しいため欠席で、検認は想像より遥かにあっさり終わりました。
他の相続人がわざわざ仕事休んで出てくるような大げさな手続きではないという印象です。
後から証明書つき遺言書が送られて来ました。
これを使って、不動産や銀行の相続手続きができます。