遺言書という言葉に抵抗がある両親には、
形見分けリストを書いてもらうというのも、
遺言書を書いてもらうとっかかりとなるでしょう。
めがね、着物、バッグ、指輪、ネックレス、
スーツ、腕時計、万年筆・・・
いきなり不動産とか預貯金の話を出すと生々しくなりますから、
形見分けの形でウォーミングアップといきましょう。
いやらしくならない程度に、
形見分けリストを書いてもらいます。
ポイントは、なぜ、それぞれの品物を、
それぞれの人に形見分けしたいのか、
その理由を聞く事です。
形見分けの作業は、思い出の仕分けでもあるからです。
思い出を語ることを嫌がる人はいません。
それぞれの品物に込められている思い出を、
存分に語ってもらいましょう。
形見分けリストで十分に心が温まったところで、
本命の相続財産の話を切り出せば、
すんなりと話がまとまることもよくあります。