最近、「終活」という言葉が流行っていますね。
自分の最期のために、あらかじめ老後の生活を決めて、
後に残された家族のために、
相続をスムーズにしておこうという一種の配慮ですね。
亡くなった後にいちばんひともめするのが、財産目録だそうです。
税務署も家族もいちばん心配している相続財産。
遺言書をつくらないで、「自分はまだ元気だから心配ない」といって、
あとであっさり亡くなる方のいかに多いことでしょうか。
財産目録の作成は安心相続の基本です。
「終活」という言葉は重い言葉です。
後に残されたこどもたちのことを考えると、
胸がいたんでくる方もいらっしゃることでしょう。
自分が死んだあとも、こどもたち兄弟姉妹で
仲良く暮らしてほしいと願わずにはいられないものですよね。
まして、相続争いで兄弟骨肉の争いになったら。
相続財産が少なければ少ないほど、
相続争いは起きやすいといわれています。
安心相続のために必要なのは、遺言書作成です。
財産目録作成は遺言書作成のためにかかせないものとなります。
遺産分割協議に加えて、相続税の試算が必要になります。
「どれくらい相続税を支払わなくてはならないのか」
とあらかじめ計算しておくことも必要です。
「終活」を計画するには、緻密な計算と予測をたてなければなりません。
「終活は自分には難しすぎる。こんなに計算できない」
と思われるかもしれませんが、残された家族のために
ぜひやっておきたいことのひとつでもあります。